エヴァ2最大の特徴は、原作では決してあり得ないような人物関係を築けることです。シンジとゲンドウでほのぼの親子になることも出来れば、アスカとレイで百合の花を咲かせることも出来ますし、青葉とケンスケで憎悪を向け合うことさえ出来るのです。

 PSP版なら相手の体調に気を配りながらインパルスを注ぎ込みさえすれば特に難しいこともなく親しくなれます。「前回の戦闘について」や「○○と現状会話」を用いれば楽勝です。
 しかしPS2版は「記憶」という要素が絡んでくるため複雑で、NPCと親しくなるのも一筋縄ではいきません。キスを交わすくらいに盛り上がった関係でも、あっという間に冷めてしまいます。ようやく父の親愛が30まで上がったかと思えば、次の話では10まで下がったりもするのです。

 このページでは、かつて公式掲示板に書き込まれていた内容や自分の経験に基いての、管理人なりのPS2版人間関係攻略法を書いてみようと思います。多分に主観や憶測も混じっていますが、お役に立てれば幸いです。

 ・AIにも人格あり
 ・恋人への道のり
 ・“慣れ”の問題
 ・物理的距離、精神的距離
 ・あの行動の意味は?
 ・逆に嫌い合うには?
 ・友情と親愛の行方
 ・親子は和解の夢を見る?

AIにも人格あり

 まず、各キャラに搭載されているAIについて基本的な概念を理解しておきましょう。

・欲求
 PCにもNPCにも各種欲求が設定されています。
 お腹がすいていれば「空腹を回復したい」という欲求が強まりますし、愛情評価の高い相手が同マップ内にいれば「恋に生きたい」と思います。直前にどんな状況に置かれていたかも欲求に影響を与えます。誰かと見つめ合って照れていたなら、当然ながら恋愛思考が強まるのです。
 PC、NPCが現在どんな欲求を抱いているかは、「何がしたい気分か」という質問である程度把握出来ます。まぁ、「友達を大事にしたい」とか言いながら、やってることはどこからどう見ても色仕掛け――というのはよくある話なので、信頼度はそれほど高くありませんが。一応の目安ということで。
 ちなみに「恋に生きたい」という欲求と「色欲」は別物です。

 アイテムの中にはNPCの特定の欲求を強化するものもあります。例えば「力欲(=機密を探りたくなる)」を強めるサングラスや機密情報書類、「みんなに好かれたい」を強めるクマのぬいぐるみ。それぞれの効能は、コンビニで買ったりアイテム欄を見たりすれば分かります。
 ちなみにNPCが指輪やネックレスをくれる場合は、まず間違いなく恋愛思考にあると見ていいです。ポケットティッシュのようなどうでもいい物をくれる場合は、何でもいいから手持ちの品をPCに捧げようとしている、いじらしい思考状態にあると思っていい……かと。その辺の解釈はプレイヤーの判断及び妄想で補いましょう。エヴァ2を楽しめるかどうかは想像力という名の妄想力にかかっています。

 管理人の推測ながら、キャラによって欲求の大小というものが多分設定されています。
 例えばハッキング魔の加持やミサトは原作通り力欲が強めで、逆に最初から機密情報をたくさん知っているゲンドウ・冬月・カヲルはほとんど力欲がなさげ。
 そしておそらくレイとヒカリは、恋愛欲求が強めな設定。でなければPCレイが事あるごとに「誰かに惹かれていく、あの力強い気持ち〜」と言い出したり、NPCヒカリがあなたが好き好き大好き光線を出しまくったりする説明がつかん!(笑)

・感情
 怒ったり悲しんだり上機嫌になったり。PCにもNPCにも感情が存在します。ムカつくことを言われれば不愉快になりますし、冷たくされればショボンとするのです。
 向こうから話し掛けてくる際の表情は必ずしも感情と一致していませんが、こちらから話し掛けた際にNPCが怒っていたり顔を曇らせたりしているようなら、そういう気分でいるのだと思っていいです。会話がこじれないうちに退散しましょう。あえて刺激したいならそれもよし。存分に追い討ちを掛けてやりましょう。ただし結果は自己責任で。

・印象と記憶
 楽しい出来事はPC、NPCに「楽しいこと」として記憶され、辛かった出来事は「辛いこと」として記憶されます。どんな出来事も何かしらの印象を伴って記憶されていくのです。
 PCの取った行動はNPCにどんな印象を与え、どんな記憶として残るのか。あるいはすぐに記憶から抜け落ちてしまうくらいに印象の薄い、些末な出来事で終わるのか。人間関係の変化はここにかかっています。

・初期評価
 どのキャラにも、誰をどんなふうに思っているかという初期人物評価が存在します。どれだけ悲しくても不満でも、シンジは特に誰も好きではないですし、アスカは加持に夢中ですし、レイとゲンドウには固い絆が存在しますし、カヲルの好意はシンジに捧げられています。 事実よ、受け止めなさい(by.ミサトさん)。
 要は、そういう初期の関係を踏まえた上で、どうやってプレイヤーの意図通りにキャラの意識を変えていくかということです。



 PCにもNPCにも人格があります。ゆえに、プレイヤーの意図通りに楽しんだり怒ったりしてくれるとは限りません。
 トイレに行きたい時にしつこく話し掛けられたら、誰だってイライラするもの。NPCは勿論、PCもそうです。例え「話に興じる」というコマンドを実行したとしても、PCの記憶には不快な出来事として残り、結果として話し掛けてきたNPCを嫌いかねません。いくら好きな相手でも、一日中追い回していたらPC、NPCともに疲れますし、新鮮味がなくなっていきます。「カヲルと話すのは確かに楽しいけど、ちょっと飽きてきたわね……。昨日みたいに司令が声を掛けてくれないかしら」「アスカは好きだ。でも指輪をくれるなど積極的なアプローチをしてくれる洞木さんも、充分に好意に値するね」といった心境になるのです。
 コマンド上では楽しく会話をしているのにATが上がっていかないようなら要注意。会話に飽きている怖れ大です。
 大事なのはキャラの体調に配慮し、心情を汲むこと。そしてマンネリは避けること。
 同じことばかりするのはよくないですし、いい顔ばかりしてやる必要もありません。プレイヤーが怒りたいなら怒ってやればいいのです。例えば、

 アスカでプレイしている最中、何度もキスハグを交わした仲であるカヲルに「加持さんってどんな人?」と聞かれました。どうしますか?
  A.素直に答える
  B.はぐらかす
  C.無視する
  D.「あんたバカァ!?」と罵る

 こういうシチュエーションで怒ってみせれば、「何を勘ぐってんのよ、このバカっ!!」というニュアンスも(多分)伝わります。一時的には評価が下がったとしても、長い目で見れば「加持さんってば優しくって優しくってぇ〜☆」と答えるよりも絆が深まる……かもしれません。
 いつも笑顔でいるのはPCにストレスが溜まりますし、恋愛の上でもいわゆる「いい人止まり」になる怖れがあります。時に怒り、時に悲しむことで各キャラのAIが成長していくのです。本命からのプレゼントならティッシュでも喜んで受け取り、本命以外からの指輪は断ってみせれば、PC自身も特別な相手とそうでない相手を理解していくはずです。遠慮せず素直な感情を見せていきましょう。

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恋人への道のり

 一足飛びにキスハグを求めては、一過性の関係で終わってしまう危険性が高いです。「何となしにカラダの関係を結んでから始める恋愛」を目指すならそれでもいいですが(笑)、ちゃんと心と心の結び付いた恋愛を目指したいなら順序を踏みましょう。
 前項で書きましたように、レイ←→ゲンドウとかアスカ→加持とかの原作で設定されている関係でない限り、各キャラ間の評価はあまり高いものではありません。そこから恋愛へと発展させるためにはまず、PCと相手のNPCとを意識させ合うところから始めなければいけません。

 少しずつ距離を縮めていくタイプの恋愛の、基本にして中心となるコマンドは「○○を見る」。見返されたり笑いかけられたりしたら、「照れる」でPC→本命NPCの愛情値を上げていきます。連続して同じ行動を取るより、場所を変えながら繰り返す方が記憶への残り方がいいので、マップ移動するのを追い掛けて行って「見る」。ただ、相手がトイレに行こうとしている時や他のNPCと喧嘩した直後などに「見る」のは逆効果。ウザがられます。この辺は空気を読みましょう。
 何度も何度も「見る」ことでPCにそのキャラへの恋愛感情を植え付け、「照れる」から「笑いかける」、あるいは「近寄る」へと徐々にステップアップさせていきます。しかし相手が近付いてきたとしても、待ってましたとばかりにすぐに「動じない」を選んではいけません。大した積み重ねもないままにいきなりファイナルステージ突入では、相手をドン引きさせてしまいます。
 ここは一つ、それとなく離れてみたり手先に視線を移したりで、ドギマギしている様子を演出しましょう。焦らされたことでかえって相手も燃えるはずです(多分)。直後にPCの方から見つめて照れてやれば、嫌いんじゃないんだと自他ともにアピール出来ます(だと思いたい……)。

 近付かれて手先を見るくらいの関係になったら、出来ればネックレスや指輪を贈っておきたいところ。向こうからプレゼントされたら勿論喜んで受け取りましょう。自分が渡したアイテムをそのままプレゼントし返される場合もあるでしょうが、突き返されたのではなく、ちょうど手元にあるアイテムをPCに贈りたくなったのだと解釈してやりましょう。AIにも限界はあるのです……「○○に貰った物だから大事にしよう」という思考はNPCには存在しないのです……。
 重要なのは「NPCが何をPCにあげようとしているのか」。優しい気持ちで受け止めてあげてください。「指輪をプレゼントした直後に迷彩服を差し出された」とかならともかく。

 近付かれた時に「胸元を見る」が出ないなら、まだPC→NPCの愛情は低いです。せいぜい30%。相手と2人きりの状況下で「○○に抱きつく」が出るようになれば40%には至っています。そろそろ「動じない」を選んでみましょう。
 手を握られても「指をからめる」が出なかったら、まだ愛情不足。欲情した相手に更なる行動を起こされてもろくに返せないため、すぐに距離を取り、遠くから視線だけ注いであげましょう。
 相手→PCの愛情値が45%くらいあり、PC→相手もそれに釣り合うくらいの値であれば、こちらが「動じない」を選べば高確率でキスかハグをされるはず。第一関門クリアといったところですね。
 しかし初のキスハグに至っても焦りは禁物。互いにいい感じに気分が盛り上がっているとは限りません。相手がそのまま怒涛の連続攻撃をしてくるようなら、PCのATの上昇具合(=機嫌)に配慮しながら応じればいいのですが、さっさとPCから離れるようなら相手は体調不良の可能性が高いです。視線を送っても笑いかけられず、見返されて終わるようなら追撃禁止。人気のないマップにでも移動して様子を見ましょう。体調を回復した相手が追い掛けてきてくれたら、いざ第2ラウンドです。
 行動の基本は誘い受け 。プレイヤーはNPCの状態を読み切れないため、引き際の見極めが難しいです。相手の行動に合わせましょう。

 NPCは愛情値が40〜60%の時に最も恋愛行動が活発になります。70%にまで達するとかえって接触してきません。その代わりよほどのことがない限り、PCに邪険な態度は取らないはず。熱情は夫婦的な愛情へ昇華したのだと思っておきましょう。
 しかしそうは言っても接触がないのは寂しいもの。教壇の裏にあるHな本を持たせ(大人キャラなら普通に購入可能)、マップ内に2人きりの状況下なら恥ずかしがらずに積極的に笑いかけ、相手をその気にさせて情事に持ち込みましょう。
 高くなった愛情値をあえて40〜60%まで下げるという手もあります。「おだてる」のコマンドを使うと、大抵の場合愛情値がごっそり落ちます。上手く活用すれば相手の愛情値をコントロール出来るでしょう。逆に言えば、相手におだてられればPCの愛情値は落ちるのです。誤っておだてに乗らないよう御注意を。

 愛情値だけに目を奪われがちですが、友情値や親愛値も気に掛けた方がいいです。相手とどんな関係を築いているかは、むしろ友情値や親愛値の方にこそ表れます。
 喧嘩ップル状態だと愛情値とともに友情値も上がりがち。まぁ、微笑ましい関係かと。
 何度も情事を重ねているのに親愛値が2桁に満たないなら、些か歪んだ恋人関係にあります。相手が求めている行動と実際にPCが取っている行動に齟齬が生じているのです。
 例)大して気分も盛り上がっていないのに情事に及んでいる
 例)プレイヤーが思っているほどPCの愛情値が高くない
 例)ついつい相手に媚びへつらって、PCの言動に一貫性が欠けてしまっている
 プレイヤーは恋人だと思っているのに相手の親愛が低いなら、実は「お願い、私を見て!!」とか「君が何を考えてるのか分からないよ……」とか思われているのかもしれません。いま一度行動を見直してみてください。

 前項で書いたことを繰り返しますが、「恋に生きたい」という欲求と「色欲」は別物です。言い換えればココロとカラダは別物です。「浮気は駄目」という倫理観はNPCに存在しません。そう思った方がいいです……(遠い目)。衝動の赴くまま、PCの前で臆面もなく他のNPCと情事を始めたりします。防ごうと思って防ぎきれるものではないので、怒りのままに喧嘩を仕掛けてみたり、自分もあてつけに浮気の真似事をしてみたりと、ドラマの第2章を演じてみましょう。
 大丈夫。順序立てて深めた関係なら、いずれ相手はPCのもとに帰ってきます! ……多分。



 長々と、愛を育む方法について書いてはみたものの、この通りにプレイする必要は全くありません。これはあくまで管理人の基本戦法(笑)にすぎませんから。
 エヴァ2は筋書きのないゲームなので、プレイした数だけ恋愛ドラマがあります。「プレイヤーの数だけ」ではなく、「プレイした数だけ」です。
 偉そうなことを言っても管理人もちょくちょく失敗します。調子に乗って迫りすぎて相手に嫌がられてしまったり、それならいっそ徹底的に嫌がらせしてやろうと、逆ギレしてみせたりゲーム内時間にして数ヶ月もの間無視しまくったりします(爆)。とにかくその場のアドリブでやっていくしかなく、それこそが楽しいのがエヴァ2というゲームです。
 甘々もよし、イタモノもよし。学校を中心としたグループ恋愛も出来ますし、かけがえのない人を失うシリアス恋愛も出来ます。

 愛の形は君とともにある。迷わず進んでくれ。

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“慣れ”の問題

 様々な記憶の積み重ねによって人物評価が変動し、人間関係がつくられるというのは今まで述べてきた通りです。
 NPCが考え事をしている時にPCが常に声をかけ、親身になって相談に乗ってあげれば、そのNPCはPCに信頼を寄せるようになるでしょう。
 口を開けば罵詈雑言ばかりでも、事あるごとに視線を投げ掛けては照れているようなPCだったら、NPCは「憎たらしいけど気になるアイツ」的に思ってくれるかもしれません。
 PCのそれまでの振る舞いによって、NPCの中でPCのイメージというものが出来上がっていくのです。

 では、今までと全く違う態度をいきなり取ったらどうなるのか。
 あるいは、イメージを固めてもらえないほど疎遠だったNPCといきなり会話を重ねたらどうなるのか。

 管理人の実例を挙げます。
 ミサトと常に仲良くし、戦闘配置でもいつも素直に指示に従っていたのですが、一度「このまま戦闘が始まれば絶対に僚機がやられる!」という場面に遭遇したため配置を変えるよう意見を述べたところ、ミサト→PCの評価が急降下しました。
 逆に、終盤までほとんど接触のなかったマヤとたまたま会話したところ、たった一日で評価が倍増しました。

 今までにない遣り取りを交わせば、プラス方向にしろマイナス方向にしろ、相手に強い印象を残します。それまで模範的な優等生だった人間はたった一度の悪事でも「そんな人だとは思わなかった……」と幻滅されてしまい、札付きのワルは捨て猫を拾っただけで「実はいいところもあったのね!」と好感度急上昇、恋愛フラグONになるのと同じ現象です(笑)。
 この効果を利用して終盤で一気に人物評価を上昇させることも可能ですが、記憶の積み重ねがないため、ある瞬間にガクンと落ちてしまう怖れもまた高いです。くれぐれも絶対視しすぎませんよう。ギャップ萌えは瞬間風速こそ強烈でも、維持するのは難しいのですから。

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物理的距離、精神的距離

 人はパーソナルスペースという概念を持っています。親しい相手となら近い距離で話せても、親しくない相手なら一定以上の距離に近付かれると抵抗感を覚える――というものです。電車内で他の客と離れて座ろうとするのも同様の心理が働くためです。
 この概念はエヴァ2にも存在します。

 実際にプレイしてみればお分かりの通り、キャラの立ち絵の大きさはPCとの物理的距離に比例しています。膝までの絵=遠距離、バストアップ絵=中距離、ドアップ=近距離であることをそれぞれ表しています。使うコマンドによって、あるいは取りたい距離によって位置取りが変化するのです。
 親しくもないNPCからいきなりバストアップで話しかけられ、冷たくあしらってみたところ、今度は膝までの立ち絵で話し掛けてこられた――そんな経験はありませんか? これはおそらくNPCが、PCのパーソナルスペースを侵害してしまったことを反省し(プレイヤーがそこまで意図していなかったとしても)距離を少し開けたのです。逆に直前までは膝までの立ち絵で話し掛けてきていたNPCが、急にバストアップ絵になって話し掛けてきたなら、「もっとPCに近い位置で話したい」という意思の下に一歩踏み込んできたとみていいかと思われます。NPCもNPCなりに考えているのです。
 ただ、ドアを開けた途端にNPCと出くわした等の場面で近距離から挨拶されるのは、物理的な距離がそのまま適応されただけであって深い意味はないでしょう。物理的には至極近い位置なのに立ち絵が膝までだった場合は、些かの隔意が考えられますが。
 それからたまに発生するのが、膝までの立ち絵でPCにプレゼントをしてくるというケース。通常、プレゼントというコマンドは中・近距離でしか出来ないため、NPCの立ち絵はバストアップかドアップでなければいけないのに、何故か膝までの立ち絵。この場合は、推測ですがPCに何かしらの遠慮をしているのではないかと。プレゼントでPCの気を引きたいものの自分がPCにどう思われているのか分からなくて不安だとか、実はPCに余り物を押し付けようとしているだけなのでちょっと後ろめたいとか(笑)。

 立ち絵一つにも、そこに込められたNPCの意図があります。逆にプレイヤーが何の気なしに取った距離も、実はNPCに深読みされているかもしれません。「わざわざ中距離から話し掛けてくれた! もしかして自分に気がある!?」なんて具合に。
 仲良くしたくない相手とは常に一定の距離を保つとか、恋人にプレゼントする時は必ず近距離からにするとか、相手が取ろうとしているパーソナルスペースをあえて侵害して不快にさせてみるとか。どうぞ距離感というものも考慮に入れながらプレイしてみてください。

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あの行動の意味は?

・やたらとおだてられるんだけど……?
 おだては愛情値を下げる結果に繋がりやすいものの、NPCが使ってくる場合はおそらく、PCの愛情値を下げようという意図はありません。むしろ恋愛気分にある時こそPCをおだててくる傾向にあります。言葉通り、「今日も可愛いね」「惚れ直しちゃうわ」などと伝えたいのでしょう。
 恋人がやたらとおだててくる時は、キスハグしたいというサインの場合も。コマンド上ではおだてをスルーしつつ、PCの方から話し掛けて近付いてみると喜ばれる……かも。

・PCが目の前にいるのに、何故NPCばかり見つめるっ!?
 NPCに笑いかけられて近付き、そのまま情事になだれ込むようなら、PCに相手にしてもらえない寂しさを(主に肉体的に)埋めようとしている怖れが大です。多分プレイヤーのアプローチが思い切り裏目に出て、PC→相手への愛情値が上がらず、NPC→PCの片想いに陥っているのではないかと。この状況に燃えられるならいいですが、無理なら最初からやり直した方が吉。
 別のケースも考えられます。PCとNPCとを交互に見つめるだけで近付こうとはしていないなら、相手は多分PCとの情事を想定し、「色欲」を高めている真っ最中です(何ちゅう表現だ)。頃合いを見計らってPCから仕掛けてやりましょう。

・話し掛けるといつも困ったような顔をしている。体調が悪いわけでもなさそうなのに……
 これも相手→PCの片想いになっている怖れ大。募る愛情に苦しんでいると思われます。こちらから積極的に恋愛行動を取り、相手と釣り合うくらいまでPCの愛情値を高めていきましょう。

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逆に嫌い合うには?

 本命から寄せられる愛情は嬉しいもの。しかし本命以外から寄せられる愛情は鬱陶しくてしょうがなかったりするもの。その上、PCにとって一番愛情値の高いキャラが出てくる「学校で出会い頭にぶつかる」イベントで本命以外のキャラとぶつかった日には、一体何が悪かったのかと頭を抱えたくもなります……。
 では、どう対処したらいいのか。

・相手に嫌われる方法
 愛情値を下げるには「おだてる」が効果的ですが、一応これは恋愛行動に入るようなので、数値的には愛情値が下がっても記憶的には「PCにこれだけ求愛されちゃった」とインプットされてしまう可能性が否めません。
 よってお勧めコマンドは、質問に対する相手の返答を「疑ってみる」。これで「本当だよ!」と返してきたら相手の愛情値はガタッと落ちますし、そうでなくともPCに対する不快の念が記憶に残ります。
 上機嫌に話し掛けてきた相手に「冷たい返事」で応じるのも良い手です。せっかくのいい気分を台無しにされた相手は、PCへの評価を面白いくらいガタガタと下げてくれます。

・相手を嫌う方法
 上記の「相手に嫌われる方法」は、裏返せばそっくりそのままPCに適応されます。おだてられたら乗り、それでいて恋愛行動を仕掛けられたら激しく嫌がってみせる。疑われたらすかさず「本当だよ!」。相手がイライラしていそうな時を見計らって「上機嫌に話し掛ける」。リアルで自分の近くにいたら嫌だなと思う人間を演じてみせればいいのです(笑)。
 PCだからこそ効果的に使えるコマンドが「黙っている」「なれなれしい態度」。前者は気に触ることを言われた時などに、後者は上機嫌に話し掛ける時に出てきます。どちらも基本的に、使えば愛情値の下がるコマンドなので、有効に活用しましょう。



 嫌われるにしても嫌うにしても、「見る」や「見返す」は使わないこと。「笑いかける」など言語道断! 誤解を招く行動をしてはいけません。相手からの視線はなるべく無視。ウットリと見られたらたまったものではありませんから。無視しても愛情値が上がる時は上がりますが、PC自身に「この相手は嫌いなんだ」と言い聞かせるためにも、とにかくネガティブな態度を示すことに徹しましょう。
 ただ、コマンドの乱発はよくありません。PCの態度に相手が慣れてしまうからです。
 というわけで管理人はこんな感じでプレイしています。

・視線は無視。とにかく無視。出来る限り見られることさえ避ける
・話し掛けられても決して興じない。「近付く」隙を相手に与えない。プレゼントは速攻断る
・もし急に近付いてこられたら身をかわし、徹底的に怒ってやり、本気で嫌なのだと自他にアピール
・「今の気分は?」「何がしたい?」などの質問ははぐらかす。続くコマンドでは「気まずくなる」「肩をすくめる」
・「○○についてどう思う?」と質問された時だけ素直に答え、全く嫉妬は感じないことをアピール
・おだてて、いい気になられたら更におだてて、上機嫌になられたら手の平を返したように冷たくする。相手がツッコんでくれても評価を落とす効果は大
・相手の恋愛気分が高まっていそうな時を選んで「何がしたい気分?」と尋ね、しらけさせる。素直に答えられたら「疑ってみる」
・第三者を介して「興味ない」との伝言が可能な場合はすかさず頼む

 ちなみに、ほとんど接触したことがないのに高い愛情を向けられてしまうのはよくあることです。PC→NPCもまた然り。これはいわば、心の中で相手を美化しているような状態です。こんにちはと挨拶されたとか、遠目から見て、あぁ、いいなぁと思ったとか、その程度のことで何となく相手を好きになったような気がする――そういうものだと思ってください。
 こういうNPCに対して一度邪険な態度を取ってみると、ガタガタッと評価が落ちます。“慣れ”の問題とも関連していますが、接触回数が少ない=互いの印象が記憶に深く根付いていない、ということなので、PCがちょっと冷たくしてやっただけで「そんな人だとは思わなかった……」と大きなショックを受けるのです。上手く活用してください。
 また、究極手段として「暗殺」「学校閉鎖」「街の壊滅」という技もありますので、本当に困った時にはこれらを発動させましょう(笑)。

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友情と親愛の行方

 愛情だけが人物評価ではありません。友情、親愛というものもあります。
 基本的に、同性間や同年代間だと初期評価での友情値が高いですし、年代が離れていると親愛値が高いです。ミサトとリツコ、アスカとヒカリ、トウジとケンスケの組み合わせは当然ながら友情で結ばれていますし、冬月先生は(一般中学生以外の)全キャラに親愛の念を抱いています。さすがです。

 友情は文字通り。親愛は家族的な愛情を指しています。
 ――が。概念としては分かっていても、この2評価の上げ方は管理人もよく分かりません。大抵愛情ばかりが突出して上がってしまうからです(爆)。

 1つ断言出来るのは、中学生同士の友情は簡単に愛情に転化するということ。同性であっても愛情が50%くらいまでいくのは全然珍しくありません。むしろヒカリ→アスカ、カヲル→シンジだと50%以下の愛情に留める方が難しいです。逆に親愛は下がること下がること。戦略自衛隊突入を先延ばしにしてだらだらプレイし続けていると、[友情100%、愛情100%、親愛-100%]なんて評価を目にすることもよくあります。これこそが愛憎なんですか、どうなんですか?

 ただ、友情や親愛を上げたいならやはり会話中心の行動を心掛けた方がいいでしょう。というのも管理人は以前、アスカ補完シナリオでシンジから[友情60%、愛情マイナス1桁、親愛90%]といった評価をされたことがあるからです。
 カヲルの説得狙いで、シンジのATを上げようとしたプレイでした。こちらからは決して見つめず、シンジからの視線にも「気付かない」か「無視する」で対処。近い距離から話し掛けられたらそっけない態度で返すが、ちゃんと距離を取って話し掛けてきた時には如何なる場合でも優しく対応する。質問には必ず答え、頼みごとは快く引き受ける。シンジが考えを巡らせている時には近い距離から声をかけて相談に乗る。他のNPCに絡まれて険悪な会話を繰り広げている時には割って入る。情にほだされて1回だけプレゼントの遣り取りをしたが、特におだてはしなかった。
 ――その結果シンジは少しずつ社交的になり、一日経過イベント後の体調回復効果を用いたとはいえATが70まで上がり、そのままカヲルを説得させて成功に導きました。そして最終話を迎える頃には上記のような評価になったのです。おそらくはアスカ→シンジも同じような評価だったはず。
 意図したわけでもないのに愛情値がグングン下がり、それと反比例して親愛値が上がっていったのは、シンジの中でアスカが「家族」として位置付けられていった表れなのでしょう。会話の機会が多いアスカ←→シンジ間だからこそ築き得た評価かもしれませんが、いずれにしましても、同年代の異性間でも「恋愛以外で結び付いた関係」にはなり得るわけです。

 愛情もいいですが友情道、親愛道を極めるのも奥が深くて楽しいと思います。興味のある方は是非挑戦を!

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親子は和解の夢を見る?

 親愛といえば碇親子である。父から、あるいは息子からの親愛値が60%に達すれば一緒に出掛けて親子の会話である。真のエンディングとも呼ばれる釣りエンドである。
 ――というわけで、釣りエンドを目指すための攻略法も書いてみます。

 最初に言っておきますが、ゲンドウで釣りエンドを見ようと思ってはいけません。はっきりいって無謀です。
 引きこもりなシンジは大抵の場合、学校とミサトのマンションの往復だけで一日を終えてしまいます。どちらもゲンドウは移動不可なマップのため、会えやしません。会話以前の問題です。しかもミサト以外のネルフ職員プレイでは、終盤のパイロットの長期入院を回避するのは困難。会えない日々が長すぎます。
 第3新東京市を壊滅させれば全員ネルフ生活を送ることになるためシンジと会いやすくなるから、あるいは……。しかし直接戦闘に関与出来ないゲンドウだと街を壊滅に導くのも容易ではありません。建設的な策とは言いがたいですね。そもそもネルフ総司令が、息子に会いたいがために街の壊滅を望むなと。
 やはりここは素直にシンジでプレイした方がいいでしょう。どちらで見てもエンディング内容は一緒なのですし。

 では、シンジでゲンドウと仲良くするには。

 まず、シンジ→ゲンドウは無茶苦茶評価が低いことを自覚しておきましょう。[友情-29、愛情-17、親愛-16]です。「ストレスの原因」「ちょっと苦手」「どうでもいい」のです、息子→父は。それに比べたらゲンドウ→シンジの[友情-16、愛情8、親愛7]など可愛いもの……でもないですね、はい。ここから親愛値を60まで伸ばすのです。道のりの険しさは御覚悟を。
 ゲンドウとシンジの両方が移動出来るマップは限られているため、主戦場は自販機コーナー、食堂となるでしょう。場所が場所だけに、ゲンドウはトイレや食事のことで頭がいっぱいになっている事態が考えられます。そこへどうでもいい存在の息子がたわいもない話などしてこようものなら、ウザがられてシカトされるのがオチです。挨拶や「見る」といった無難なコマンドで様子を見ましょう。体調が悪くなさそうなら、後は話し掛けられるのを期待して傍をウロウロ。気が向けばゲンドウの方から何かしてくるでしょう。「相手の気が向く」のを待つのが大事です。
 幸いゲンドウは力欲が低いため、加持やミサトのように頻繁に人の返答を疑ってきたりはしません。なるべく素直な心を持って接しましょう。

 お近付きになるための手段としてプレゼントというものが有効ですが、「○○にアイテムを差し出す」コマンドの出現条件は「PC→相手の友情or愛情or親愛が20%以上で、なおかつ相手→PCの評価が全て0%以上であること」。この親子にはかなりハードル高いです。
 会話をしていればそのうちゲンドウ→シンジの評価は上がるでしょうが、問題はシンジ→ゲンドウ。プレイヤーの思いに反し、なかなか父に心を開きません。
 どれか1つでも評価を手っ取り早く上げるなら愛情。「見る」→「照れる」or「ウットリと見る」の繰り返しでいけます。キモチワルイとか言っていてはいけません。父への憧憬の視線だと思って、プレゼント出来る日を目指して見つめまくりましょう。何かに目覚めるかもしれませんし。
  晴れてプレゼントが可能になったら、NPCを親愛に生きたい思考にさせるアイテム「変形した眼鏡」を渡すのがよろしいかと。レイの部屋にあるアレですので、暇な時に不法侵入して持ってくるといいでしょう。レイにビンタされたりはしませんので御安心を。

 ゲンドウと直接会話しようとしても、向こうは仕事もあるし夜は自宅に帰るしで、思うように機会は巡ってきません。一度の邂逅を大事にしましょう。
 効果は定かではないですが、ゲンドウと親しい人物(レイや冬月)と仲良くしておいた方がいいかもしれません。少なくとも仲が悪いよりはゲンドウの心証も良くなるでしょうから。
 そして釣りエンドに向けて一番のカギとなるのは実は使徒。その名はレリエル。彼を倒した直後のフリーターンは必ず心理モードになり、親愛値が+20くらいされます。ゲンドウ→シンジの親愛値が30%だったとすれば、レリエル戦の次の回は50%にまで跳ね上がるのです。これを利用しない手はありません。リセットを繰り返し、何としてでもレリエルの出現は先延ばしにしてください。それまでゲンドウとの交流を進めてきたなら、心理モードの評価補正を利用して一気に釣りエンドへとなだれ込めるはずです。

 持てる技術を全て注ぎ込み、使徒さえも踏み台にして頑張ってください。苦労しただけの甲斐はあるエンディングですから。

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