暗がりは嫌いではない。
闇に包まれるのには慣れている。見えない方が落ち着くこともある。
だがこれは、いつまで経っても好きになれそうにはない。
「赤木博士の死……大きな損失だよ」
私を見下ろす十二のモノリス。
連中は最初から不機嫌そうだった。
「三賢者の名を冠した、人類の叡知の結晶」
「我々が望みをかけていたMAGIシステム」
「E計画、そして補完計画の助けとなるはずだった」
「しかしその開発に遅れが出ることは必定。……どう対処してくれるのだ、碇?」
四方八方から聞こえてきた声がしばし途切れ、私に発言を促す。
億劫さのあまり捻じ曲がってしまう口元を組んだ手で隠し、形ばかりの謝罪を述べる。
「痛恨の出来事でした。彼女の心身に蓄積した疲労に何故気付いてやれなかったのかと慙愧に堪えません。ただ、基礎理論自体は構築済みです。残ったスタッフを指揮し、速やかに作業を進めさせましょう」
「MAGIだけの問題ではない。赤木博士の抜けた穴……埋められるのだろうな?」
「各地から優秀な人材を集めます。そのためにも予算の増額を御検討いただけましたら幸いです」
「ふん、どさくさに紛れて図々しい。転んでもただでは起きぬとは君のことだな」
「その厚顔ぶりには恐れ入るよ」
映像と音声越しにでも伝わってくる剣呑さ。しかし私の正面に位置するモノリスから重々しい声が発せられた途端、他の連中はぴたりと黙った。
「研究、開発面での新たな軸を確立させろ。如何なる方法を用いてもだ。君の手腕に期待しているからこそ今の地位を与えた――そのことを忘れないでもらおう、碇」
「……ええ、勿論です」
あらためて仰ぎ見る。ナンバー01――キール・ローレンツ。
含みのある物言いは過去への皮肉か。「碇」という家を欲してユイに近付き、首尾よく手に入れたことへの。
だがそれはもう昔のこと。私にとっては遥か昔の話。今は違う。変えてくれた者達がいる。変えてもらえた私がいる。人類補完計画など無用の物。
虚空に浮かぶ映像を、それと気付かれぬよう睨み据える。いずれまた、敵対することになるだろう。その時までは利用し、利用されてやる。有利性だけは離さずに。
「どこへ行く。まだ話は終わっていないぞ」
立ち上がった私に叱責が飛ぶ。しかし聞く耳は持たない。
「申し訳ありませんが失礼します。……これから、葬儀ですので」
贖罪 〜彼の歩む道〜
episode 3
雲が重く垂れ込めている。予報では、この地域は夕方から雨だった。涙雨――柄にもない単語が浮かぶ。
葬儀は赤木博士の郷里で営まれた。世界的な科学者であった彼女の早すぎる死を悼み、大学教授や工業系企業の重鎮、その代理といった錚々たる面々が顔を揃えている。喪主である母親は未だショックから抜け切れない様子で、荼毘に付された状態で戻ってきた娘を虚ろな面持ちで見つめていた。
実質、遺族側の代表を務めたのはリツコ君だった。翳りを落としながらも涙は見せず、参列者一人一人に丁寧に頭を下げている。まだ年若いのに立派だと、隣の男が小声で称える。何も言わずにただ頷き返した。
セカンドインパクトとその後数年に渡る混乱は、弔いの風習をも変えた。四十九日を待っての納骨という悠長な真似は一般的ではなくなり、赤木博士もまた近頃の例に倣い、葬儀が終わってすぐに墓所へと納められた。その後の喪主の挨拶をもって一連の行為は終わりを告げ、参列者は言葉少なに散会する。遺族も重い足取りで引き揚げていく。
寂寞とした地に最後に残ったのは私とリツコ君だった。
彼女は俯き加減に墓と向き合っている。私の立つ位置からは後ろ姿しか窺えない。背中がやけに小さく見えた。
既視感がある。
かつて私はここで彼女に――
軽く頭を振って幻影を消し去る。リツコ君は身じろぎもしない。このまま墓の前で彫像と化してしまいそうだった。
日が落ちるまでにはまだ時間があるが、辺りは薄暗い。一時間としないうちに一雨来そうな気配だ。
「……リツコ君」
呼び掛けると、ようやく肩が微かに動く。
「気持ちの整理はつかないだろうが、ひとまず戻った方がいい。そして今日はゆっくりと休むことだ」
「……ありがとうございます」
背中越しに会釈は返しても、その場を離れようとはしない。私もすぐに踵を返す気にはなれなかった。
「碇所長……お尋ねしてもよろしいですか?」
「ああ」
押し殺した声で何を切り出されるのか、予想出来た。
「何故……」
振り向いた顔には惑いやおののき、混乱、悲壮……様々な感情が入り乱れていた。
「何故母は、事故死扱いなのですか……? 私が目撃した事実は申し上げたはずです。なのに何故……? 殺しているんですよ、あの子を……」
声の震えは、無理に冷静であろうとしているせいかもしれなかった。
「母はあの子を殺して……だから自殺したんです」
晴れがましい声を聞いたのは、つい最近。あの時の彼女は意欲と希望に満ち溢れていた。
数時間後の悲劇など知る由もなく。
『来月からゲヒルンで勤務することが決まりました。よろしくお願いいたします』
『今日は一足早い職場研修ですわ。ここの施設に慣れてもらわないと、こき使えもしませんもの』
『ひどい、母さんったら!』
じゃれ合う親子。兆候などまるでなく、むしろほの温かいものさえ覚えたくらいだった。
『期待している』
『はい、頑張ります!』
冷たい闇の気配を感じたのは、首を捻りながらシンジが戻ってきた時。一緒にかくれんぼをして遊んでいたレイが、どこに隠れたのか本当に分からなくなった――聞いた瞬間、嫌な予感がした。
所長室から出ないよう言い含めて、赤木博士のもとへと急いで……だが全てはもう遅かった。
生気の失われたレイの傍らには、昼間の快活さなど見る影もないリツコ君がいた。
そして今彼女は、意図せずして私と赤木博士を結ぶ直線上に立っている。
「……事実が伏せられたことに感謝もしています。祖母にとっては、事故死の方が遥かに救いがあるでしょうから。でもレイちゃんは……? あの子の御家族は納得されたのですか……?」
「……レイに親はいない」
「だから問題はないと? それではあの子があまりに不憫ではありませんか。お知り合いの娘さんなのでしょう?」
悲痛に歪む表情。人としての義憤を抱いても、加害者は彼女の母でしかももうこの世にはいない。やり場のない思いだろう。
「碇所長は……あの子の死を隠し通すおつもりですか?」
視線を外して空を仰ぐ。
あぁ、今にも降り出しそうだ。
「……落ち着いたらゲヒルンに来なさい」
返事を待たずに背を向ける。
帰ったら冬月が、油を売りすぎだと咎めてくるだろうか。それとも何も言わないだろうか。
「君に見せたいものがある」
「これだけの規模の地下施設まであったなんて……」
厳重なロックが解除された扉をくぐりながらリツコ君が嘆息する。エレベーターに乗り込むと、その階数表示に目を丸くした。
「よくも深く掘ったものですね」
「このエレベーターは途中までだ。最下層は更に先にある」
もはや言葉もないのか、ぽかんと口が開いた。
エレベーターは深部へ、深部へと潜り、やがて止まる。躊躇なく降りる私に、リツコ君も怖々と続く。
照明が灯っていてもなお薄暗いターミナルドグマ。内壁は剥き出しのコンクリート。どれだけ換気をしても埃臭さが消えない。私には既に馴染みだがリツコ君にとっては勿論そうではなく、慎重な足取りでついてくる。生憎と気遣っている余裕はない。私は私で、この後のことで頭の中がいっぱいだった。
しばらく進んで、目的地に辿り着く。暗い室内に浮かび上がるのは、天井で絡み合って脳のような形状を取るチューブ。そこに繋がる中央部のカプセル。戸惑う気配が背後から伝わる。
「プラント……? 何かを培養されていたのですか?」
「ああ。レイをな」
「え……」
手元のスイッチを操作すると、オレンジ色の光が床に射す。
鋭く呑まれる、悲鳴にも似た息。振り返る勇気はなかった。
「……これが、レイの死を公表しない理由だ」
微かに上がる水音。ゆらりと漂う無数の影。姿形は全てが同じ。
照らし出された闇の光景。
「ヒトクローン……あの子はクローンだったと……? だから……いえ、違う、これは……」
うわ言のような呟きが僅かに硬くなる。よろめく足取りで水槽に近付く動きが見えた。
「これは本当に……ヒトですか……?」
ガラスに彼女が手をつくと、周辺のクローン達の視線が集まる。だが焦点ははっきりとは合っていない。
視界の中で物が動けば反射的に眼球がそれを追うが、追おうとする意思がないため、ずれが生じる。大きな物音が上がれば反応は示すが、耳をそばだてる真似はしない。刺激に対する反射行動しか取らない――取れないのだ。
人工授精やクローン技術によって生まれようとも、完成した肉体には魂が宿る。それが生命というもの。
しかし水槽内のクローンが自らの意思で動くことはない。意思自体を持たないからだ。それが魂がないということ。そのように生まれついている。全員が。ただ一人の例外もなく。神に似せて作った人間からは、ヒトの似姿しか生まれなかった。
だから神の魂を宿らせた。それがレイ。ただし魂は一つしかなく、レイは一人しか存在し得ない。逆に言えば一人ずつなら常に存在し得る。
赤木博士の手にかかってレイは死んだ。命が絶たれた、肉体は。魂は違う。肉体と魂、二つが揃ってレイ。魂は滅びない、そして肉体はいくつもある。肉体に魂が宿ればそれがレイになる。
既に新たなレイは生を刻み始めている。別室で冬月に見守られながら。数十時間前までは水槽内のモノだった肉体を動かして――。
私が語り終えると、ゆっくりと崩れ落ちるようにリツコ君の膝が床についた。呆然とした横顔が橙色の光で照らされる。大学を卒業したばかりの年齢だったと不意に思い出した。
「……どう、して……そんな……」
喉に引っ掛かりながら出てきた感のある声は怖れ――いや、畏れを内包していた。
「そんなの……許されることでは……」
「……許されないだろうな」
同意の言葉がひどく他人事めいたものに聞こえて、刹那、自分に嫌気が差す。
リツコ君は顔を動かさないまま、視線だけを私に送る。
「……これは、ゲヒルンの研究の一環ですか?」
「所員は何も知らない。レイ自身にも話していない。私と冬月だけが知っていることだ」
「あぁ、そうですよね……所長自らが案内してくださるくらいですもの……」
薄く笑ったのは苦笑か、それとも自嘲か。いずれにしても、次に彼女が浮かべた笑みが非常に攻撃的だったのは確かだ。
対象は私か、それとも彼女自身か。
「……私が告発するとは思わないのですか? するわけがないと高をくくっていらっしゃるのでしょう? ええ、出来ませんとも。『母は実は人を殺していましたが、その子は人間じゃなかったので生きています』なんて言えるわけがないですものね」
「いや……」
そういうつもりで連れてきたわけではない、と言おうとした。しかし出来なかった。
半身になって見上げてくる彼女の双眸が、照明を映し込んでまるで炎のように輝き、私を呑む。
「こんなものを見せて、私に何をお求めです?」
「……力になってもらえればと思っている」
「公表も出来ないクローン培養のためにですか? 確かに私は引き込むには都合のいい人間でしょうね。後ろ暗さはお互いさまですから」
冷笑に宿る攻撃性は、あるいは死んだ母親に向けたものだったかもしれない。
年若くても彼女は気丈で、聡明で――理知の裏に激しい感情を秘めていた。
「私も研究の徒のはしくれ、綺麗事だけで済まない世界だとは理解出来ているつもりです。人類を守護し、発展へ導くのがゲヒルンの務めなら、多少は手を汚すことも厭わない覚悟でいました。しかし碇所長……このクローン達は何のために作られたのです? 所員にさえ明かせない研究を進めて、一体何をなさるおつもりですか!?」
「私は――」
レイやシンジのために――
だが他でもない“レイ”達の前だと気付いた瞬間、舌が止まった。
使い捨てだ。
二人の幸せのための礎だ。
……そう言い放ったが最後、私がこの世界に来た意味が根底から瓦解する。
いや、もう既に、か。初めから土台は歪んでいたな。
『レイやシンジのために』二人をエヴァに乗せる。……何だ、それは。どういう理屈だ。何が目的で何が手段だ。私は何をやろうとしている? 一体何をやっているのだ?
「……答えられないのですか?」
声に含まれる険が増す。
「人類のためではないのなら――あなたのなさろうとしていることは何なのですか!?」
正面から糾弾してくる彼女が眩しかった。己の汚れ具合が自覚されてならないほどに。
私は変わったのではなくて、欺瞞を塗り固めているだけではないか……?
リリスレイに会いたかった。私の過去と現在を知る唯一の相手に。皮肉や嘲り交じりでもかまわないから率直な意見を聞かせてもらいたかった。
しかしリリスレイは今、新たに生まれたばかりのレイのもとにいる。都合のいいようになど物事は進んでくれない。
私は、自分自身で答えを出さなくてはいけない。
「……レイは」
これだけは紛うことなき真実であるはずの言葉を口にする。
「本当に何も知らない。見た目通りのただの子供だ。偏見を持つなと言っても無理だろうし、お母さんのことで思うところも色々あるだろう。だが、忌み嫌う真似だけはしないでやってくれないか。それでなくともレイにはこの先、苦難が付き纏うのだから……」
リツコ君は注意深く探るように私を窺う。
「……君の指摘する通り、私のしていることは人類のためなどではない。子供達のためにさえ、なっていない。おそらくは罪滅ぼしの形を真似た……ただの自己満足だ」
「罪……? 奥様が亡くなられたという実験の?」
「もっと大きな罪だ」
水槽に体を向けると、幾対もの視線が私の上を漂い、過ぎる。四肢がちぎれ、内臓と骨が露わになったクローン達が脳裏で重なる。破壊したのはリツコ君。そこまで追い詰めたのは私。
最後に見たのは泣き笑いの表情だった。直後私は彼女を撃った、ユイに会いたい一心で。彼女もまた、私が顧みなかった相手。
消えない記憶。
消せない罪。
けれども、この世界ではまだ起きていない事象。
「……何をやっても許されるものではないだろう。だからといって過ちを繰り返す必要もない」
一人目のレイと赤木博士の死は防げなかったが、今後為すべきことはいくらでもある。
立ち止まってはいられない。
前進を止めた時、苦しむのは私ではないのだ。
「いずれ人類の命運を懸けた戦いが始まる。前線に立つのはシンジとレイだ」
「えっ……?」
驚きの声が上がる。
現時点では私と冬月しか知らない、未来の確定事項。打ち明けることに躊躇はなかった。
「勿論サポートは尽くす。だが実際に戦うことは託さざるを得ない。……そういうものでなければ勝てないのだ」
「それが……E計画?」
再び向き合った彼女には、科学者としての顔が覗いていた。
「私のことは信用出来なくてもいい。身勝手極まりない人間と軽蔑してくれて結構。しかし、あの二人の力にはなってもらえないだろうか? 君の頭脳を二人のために役立ててはもらえないだろうか? 頼む……」
リツコ君は長い、長い間黙考に沈んだ。
「……レイ、これが私の息子のシンジだ」
口にしたのは二度目。今度もレイは警戒を示す。後ずさり、私の足に取り縋ろうとして、しかし躊躇いとも遠慮とも取れる表情で宙に浮かせたまま手を止める。
シンジは悲しそうにレイを見つめていた。
「……仲良くするのだぞ」
私もまた、以前のように期待で胸を弾ませるなど出来ずにいる。
『……レイは病気になったのだ』
シンジへの説明で、それ以上に上手いものは思い付かなかった。
『お前も去年、はしかにかかったろう? レイはもっと重い病気になったのだ。毎日、とてもとても苦しんでいる』
『うわぁ……』
高さを合わせている顔に激しい同情の色が浮かぶ。
この先は、なるべくなら告げずに済ませたかった。
『苦しくて苦しくて、あまりに苦しすぎて……たくさんのことを忘れてしまった』
『……?』
『お前と遊んだことを……忘れてしまった』
シンジが理解するまでしばらくかかり、やがて見ている方が辛くなるほど悲痛に表情を曇らせていった。
『レイちゃん、わすれちゃったの……? かくれんぼしたのも? たんけんごっこしたのも? いっしょにえをかいたのも? ぜんぶ……?』
『ああ……』
太陽が眩しいということも。
ソフトクリームが冷たいということも。
『だから……お前がまた教えてやってくれ』
打ちひしがれて落ちた肩に、そっと手を乗せた。
『もう一度、レイに教えてやってくれ……』
レイは後ろに下がったまま動かない。強引に前に押し出しそうになるのをぐっと堪える。
何秒も、何十秒も経った頃、不意にシンジが笑顔を作った。
「こんにちは、レイちゃん。ぼく、シンジ。なかよくしようね」
近付いて手を差し出してくる。びくりと怯えてレイは更に一歩後ずさった。しかしシンジがそれ以上は近付かず、笑みを湛えたまま待っているのを見て、若干警戒心が薄れたようだった。私への問い掛けを含んだ眼差しに頷いてみせると、その視線はシンジの手へと戻っていく。
「あくしゅしよ、あくしゅ」
「あく、しゅ……?」
見上げてくるレイにもう一度頷く。白い小さな手が、それより肌色の濃い小さな手へと恐る恐る伸ばされていき、やがて重なる。
「はい、あくしゅ」
「あくしゅ……」
握られたまま、軽く上下に振られる手。翳りのない笑顔でいるシンジ。
不思議な生き物でも見るようにレイは視線を何度も何度も交互に送り、やがて口元を少し綻ばせた。
四月。
季節感は失われても年度の始まりであることには変わりのないこの月、ゲヒルンは新たな入所者を迎えた。
その中には赤木リツコという名もあった。
そして――
「シンジ君、もう少し左に寄ってくれ。いや、茶碗を持つ方、レイのいる方だ……そうそう。碇、表情が硬いぞ。せっかくの晴れの日なんだからもっと笑え」
カメラを構えた冬月が無茶な注文をつけてくる。シンジはわざわざ私を振り返って笑い、レイも小さく笑みを零す。二人の背で真新しいランドセルが揺れた。
「では撮るぞ。はい、チーズ」
第壱小学校入学式。
紆余曲折を経ながら私達が迎えた、一つの節目だった。
「碇! 出来上がった写真を見たら、レイの肩に透き通った人の手が! ナオコ君の怨念がーっ!!」
「う……あー、落ち着け、冬月。これは……そう、ユイだ! ユイが一時的に初号機から出てきたに違いない!」
初めて一緒に写った写真は、リリスレイの宝物となった。
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